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2006年 11月 02日
17:25からは、安里麻里監督による34分の短編劇『兵士の物語』。 音楽院受験を控えた娘の為に盗みを働いてまでヴァイオリンを手に入れようとする母親。しかし念願のヴァイオリンを手にした時、彼女を囲む世界が歪み始める―全編アクションの冴えわたるホラーコメディーとでも言いましょうか。荒唐無稽でありながら、どこかリアルな感情に訴えるところのある作品です。 監督の安里麻里さんは、『ホラー番長』などの商業作品でも定評のある映画監督です。なかでも4人の女性音楽グループが、実は沖縄を独立させる為のスパイだった…という設定のアクション映画『独立少女愚連隊』は、ドキュメンタリー映画界でも高い評価を得ています。彼女は更なる研鑚を積むために東京藝術大学の大学院に入学しましたが、一年で退学してしまったため、この『兵士の物語』は幻となってしまったわけですが、それでも傑作の呼び声が高く、今回芸大のご協力を得て再上映の運びとなりました。 18:10からは 『東京心中』。詩人でもある三角みづ紀さんによる、58分の作品です。 詩集「オウバアキル」で中原中也賞を受賞し、「現代詩手帖」などでも活躍されている三角さんは、実は東京造形大デザイン科で映像を制作されていました。本編はその卒業製作として作られた作品です。一応4つの章立てのある、オムニバスドラマの形式を取っていますが、ナレーションの言葉、映像、音楽、全てが絶妙に組み合わさって、実にオリジナリティのあふれる作品に仕上がっています。彼女の詩を知る人も、知らない人も一見の価値ありでしょう! 三角みづ紀ブログ「ニンゲンイジョウ」→http://blog.livedoor.jp/misukimiduki/ 19:20。ラストを飾るのは2005年のイメージフォーラム大賞作家、瀬戸口未来さん。 7月に上映された『はらわたのはらわた』+『ははのははもまたそのははもその娘も』に、オリジナル『あなにやし』を加えた3本を一挙に上映します。 (写真は『あなにやし』) それぞれが6分+11分+25分の短編なのですが、テーマが微妙に相関されており、「この3本で3部作が完結します」とは本人の弁。女性の「食べなければならない悲しみ」を描いた『はらわたのはらわた』、死んだ母への思いを様々な素材で再構築した、『ははもははもまたその母もその娘も』。そして「欠損の価値基準の反転」を試みた『あなにやし』。五感を刺激する音声と映像のコラボレーションは、「感情のどろどろした部分をうまく視覚化できている(観客)」と7月の上映でも好評でした。 先月の「山形in東京」でも最新作が上映され、海外でも活躍される瀬戸口さん、当日は京都から会場に駆け付けていただける予定です。この機会をお見逃しなく! 瀬戸口未来HP→http://setp-qchi.hp.infoseek.co.jp/bio.html
by neofest
| 2006-11-02 18:17
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