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2006年 11月 02日
14:45からは、『帰郷』-小川紳介と過ごした日々- 70年代、山形県上山市牧野に移住し、かの地でドキュメンタリー映画を製作していた「小川プロダクション」を、かつての助監督や、被写体である村人の側から検証した40分のドキュメンタリーです。 「小川プロダクション」の映画は、今なお日本のドキュメンタリー映画史を語る上で絶対に外せません(今では世界的に有名な山形ドキュメンタリー映画祭も、彼らがいなければ始まらなかったのです)。監督の小川紳介が亡くなって十余年、その映画の影響力を感じた映画美学校の学生2人が、当時の関係者達の話を丁寧に聞き出します。「村やスタッフを巻き込んで映画を作り上げた、あの熱狂は何だったのか?」いまの状況と比較しながら静かに語る彼らの言葉は重く、その意味では小川プロの映画を知らなくても、ドキュメンタリーとして十分に楽しめます。 この『帰郷』を共同で監督した大澤未来さんと岡本和樹さんは、映画美学校初等科を修了後も、今度はそれぞれの興味を活かした作品を制作中だそうです。当日はお二人とも会場にこられるので、新作の話も聞いてみてくださいね。 15:40からは 『カロパスカ』。早稲田芸術学校の卒業生、中根幸子さんによる40分ほどの劇映画です。 この作品の舞台はなんとギリシャ!監督が単身カリムノス島というエーゲ海の離島に渡り、ゼロから人間関係を築いて完成させました。お話は島に伝わる復活祭の夜に起こったある事件を機に展開するアクションものなのですが、とにかくギリシャというロケーションに度肝を抜かれます。どこまでも青い空と海をバックに物語が展開していきます。 中根監督はこの『カロパスカ』の後も、再びギリシャを舞台に撮影を続けているそうで、今度は一体どのような作品を構想しているのでしょうか。現在一時帰国中だそうで、当日会場でもご挨拶を頂ける予定です。 16:30からは『一緒ネ!』 7月の「neofest」では、2位を大きく引き離して堂々トップの!「neo賞」を受賞した、45分のドキュメンタリーです。 監督は名執たいすけさん。 主人公はあるゲイのパートナー。様々な選挙の立候補者にゲイに対する意識調査のアンケートを行っています。活動への理解を求める彼らの日々に寄り添う母親にもまた、彼らを受容するまでの葛藤の日々があったのでした。そんなある家族の日常を、どこまでも優しい視線で追いかける名執監督のまなざしに注目です。 名執監督は、映画美学校初等科に在籍中からこの作品を撮り続け、修了後も更なる取材と編集を加え、7月の「neofest」でめでたく初作品上映となりました。今回はさらに少しの手直しを加え、決定版での上映となります。お楽しみに! #
by neofest
| 2006-11-02 17:12
2006年 11月 02日
いよいよ明日に上映の迫った「neofestベストセレクション」。
ここで上映作品の内容をもう一度おさらいしておきましょう。 12:00からのトップバッタ-は野村英司監督 『和紙の音色』 紙すき職人・田村正師匠の活動や紙すきの製造過程に密着した、33分のドキュメンタリーです。 作品は、幼稚園から外国人まで、全国各地の様々な人々に紙すきの魅力を伝える田村師匠の「伝道師」的側面と、千葉の山奥の工房、一心不乱に紙を鋤く師匠の「職人芸」をたっぷりと伝えます。彼の手元や言葉から「伝統を守る意味とは?」「なぜ和紙の『音色』なのか?」など、様々な事が見えてきそうです。そういえば7月の上映では、田村師匠が会場に駆けつけてくださる、ということもありましたね(とてもワイルドな方でした!) 野村監督は1976年生まれ。映画美学校のドキュメンタリー初等科でこの『和紙の音色』を撮った後、今度はフィクション科に再入学して演出・シナリオ・撮影を学ばれているとか。蛇足ながら、映画監督にも多い「ナナロク世代」。今後の活躍に期待しましょう! 続いて12:45からは、葛生賢監督 『吉野葛』 谷崎潤一郎の小説『吉野葛』をモチーフに、吉野という土地の風景を大胆な表現で作品世界の再現を試みた、58分の劇映画です。 再現と言っても、単なる小説の後追いではなく、様々な映画的技法や引用を駆使して現代に対する批評的な観点を含ませた作品です。その技法はかなり大胆でアバンギャルド!ラストの転換といい、「酔わされる」作品と言えましょう。 監督の葛生賢さんは、映画美学校フィクションコースでこの作品を撮影された後も、様々な作品・上映活動に参加されているほか、映画批評ウェブマガジン「FLOWERWILD」http://www.flowerwild.net/ 上でも批評で活躍されています。 14:00からは、『跡の旋律』 永田純+宮村なな監督 東京造形大学を今春卒業したお二人による、30分のドキュメンタリーです。 かつて原一男(ドキュメンタリー映画監督)は「フィルムは現場の”気”を記録する」と力説していましたが、この作品は、そうした一瞬の「気」に賭ける人々を、現場の張り詰めた空気と共にまるごと記録しています。 盆栽師、空手家、チベット仏教の活動家…取材対象は多岐に渡っていますが、一気に見れる統一感があるから不思議。安定したキャメラワークも見物です。 (つづく) #
by neofest
| 2006-11-02 16:08
2006年 10月 14日
neofest ベストセレクション 開催
皆様大変お待たせしました。 11月3日に「neofest ベストセレクション」を開催いたします! これは「neo賞」上位作品(ベストテンではありません、念のため)に、参加作家である瀬戸口未来さん(イメージフォーラム大賞受賞作家)の渾身の新作『あなにやし』を加えて上映するものです。上映後は交流会も開催。7月の「neofest」ではあまり時間が取れなかった作家とお話をする時間もたっぷりあります。 今後当日に向け、このブログで作品の見所や、作家のインタビューなど順次掲載していく予定です。「neofest」では見逃した、気になる作品のある皆様、お楽しみに! 2006年11月3日(金・祝) 12:00~『和紙の音色』野村英司(34分) 12:45~『吉野葛』葛生賢(58分) 14:00~『跡の旋律』永田純+宮村なな(30分) 14:45~『帰郷』大澤未来+岡本和樹(40分) 15:40~『カロパスカ』中根幸子(43分) 16:30~『一緒ネ!』名執たいすけ(43分) 17:25~『兵士の物語』安里麻里(34分) 18:10~『東京心中』三角みづ紀(60分) 19:20~『はらわたのはらわた+『ははのははもまたそのははもその娘も』+『あな にやし』瀬戸口未来(計45分) 20:15~交流会(1D+おつまみ付)1000円 ※ゲストあり(筒井武文氏を予定) 1回券500円 1日券1000円(出入り自由) ※上映時間・内容は予告なく変更する場合があります #
by neofest
| 2006-10-14 12:43
2006年 09月 03日
【日時】2006年11月3日(金・祝)
neofestでは見られなかった皆さんの熱い声にお答えします! 「neo賞」を受賞した『一緒ネ!』をはじめ、上位入賞作品セレクション&参加作家の新作を加え、11月3日に一挙に上映します。 2006年11月3日(金・祝) 12:00~『和紙の音色』野村英司(34分) 12:45~『吉野葛』葛生賢(58分) 14:00~『跡の旋律』永田純+宮村なな(30分) 14:45~『帰郷』大澤未来+岡本和樹(40分) 15:40~『カロパスカ』中根幸子(43分) 16:30~『一緒ネ!』名執たいすけ(43分) 17:25~『兵士の物語』安里麻里(34分) 18:10~『東京心中』三角みづ紀(60分) 19:20~『はらわたのはらわた+『ははのははもまたそのははもその娘も』+『あな にやし』瀬戸口未来(計45分) 20:15~交流会(1D+おつまみ付)1000円 1回券500円 1日券1000円(出入り自由) ※上映時間・内容は予告なく変更する場合があります #
by neofest
| 2006-09-03 10:35
2006年 07月 31日
ご来場いただいた皆様、参加作家の皆様、本当にありがとうございました。
来年もまた企画いたしますので、その節はご協力よろしくお願い致します。 【neo賞】最終結果 1位 『一緒ネ!』 名執たいすけ 160 2位 『跡の旋律』 永田純+宮村なな 97 3位 『カブトムシ』 大須賀康之 93 3位 『東京心中』 三角みづ紀 93 5位 『帰郷』 大澤未来+岡本和樹 85 6位 『はらわたのはらわた』 瀬戸口未来 81 7位 『吉野葛』 葛生賢 80 8位 『和紙の音色』 野村英司 78 9位 『兵士の物語』 安里麻里 77 10位『カロパスカ』 中根幸子 76 次点『与那国』 武井杉作 73 番外『ヘレンケラーは39』清水浩之 68 neo賞の名執さんには、賞品として「8ミリフィルムカメラ」と「山崎幹夫8mmお稽古教室半額券」が贈られました。 上位作品は、「neo賞ベストセレクション」として11月3日(予定)に再び上映する予定! お楽しみに! #
by neofest
| 2006-07-31 12:18
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